awsの運用コストを下げる方法

awsの運用コストを下げる方法

awsを契約していながら、オンプレミスと同じようなコストが発生しているケースがあります。その場合、必要以上の容量を契約していたり、オーバースペックのインスタンスや保守、メンテナンスサービスを契約しているケースもあるようです。

awsのコストは工夫次第で削減させることができます。ここでは、awsの様々な観点からできるコスト削減方法についてご紹介します。

利用していないインスタンスを開放する

awsで最も簡単にコストを下げることができる方法が、利用していないインスタンスを開放することです。オンプレミスと異なるawsの特徴として、必要な分だけを必要な時に利用できる点が挙げられます。

しかし、稼働状況に合わせてインスタンスを適正に管理する事を行っているケースは少なく、一年間を通して同じインスタンスをずっと契約し続けているケースがほとんどです。インスタンスの利用状況をウォッチし、常に最適な契約形態にしておく事はコスト削減に直結します。

人間の目でどのくらいの利用状況であるかを見続けることは難しいですが、awsの監視システムややダッシュボードの機能などを利用することで簡単に利用状況を可視化する事ができます。使用しないのであれば、インスタンスを削除してしまうことが最もコスト的に望ましい方法ですが、また利用するかもしれないといった状況がある場合には、停止という手段もあります。

削除と異なりストレージの契約料金は継続しますが、利用状態と比較すると低コストで維持させることができます。契約しているインスタンスの数が多い大企業などでは、インスタンスの削減はかなりの額のコストを抑えることができるインパクトの大きい方法です。

最もわかりやすく簡単な手法ですので、一番最初に手をつける事をおすすめします。

インスタンスタイプを見直す

インスタンスを最適化して、次にインスタンス関連でコストを削減できる方法はインスタンスタイプを見直すことです。契約料金が高いインスタンスは、それだけ高機能な性能を持っています。実際に利用している内容と照合し、オーバースペックになっていないかを確認する事が大事です。

確認する方法は、モニタリングです。契約しているスペックと稼働しているスペックを比較して、開きがあるようであればオーバースペックの構成が高いため、その差を埋めるような契約に変更します。インスタンスタイプの変更はインスタンスが停止状態でないとする事ができないため、頻繁にタイプ変更を繰り返す事は現実的ではありませんが、半年や一年に一回の見直しは必要です。

また、フルインスタンスではなく、スポットインスタンスなどを利用するのも一手です。新しいインスタンスを立ち上げるときに、常にフルインスタンスを利用するとコストも比例して高くなります。お試しで利用する場合や一定期間利用後に廃止する事が明確な場合、用途を限定して利用する場合などはスポットインスタンスを利用する事でコストを抑えることができます。

スポットインスタンスもインスタンスタイプで価格が異なるため、用途にマッチしたものを選ぶことが大事なポイントです。

運用や保守、メンテナンスなどを自社で行う

awsの構築を委託会社やベンダーに任せる場合は多いですが、その後の保守やメンテナンスも保守会社に継続してすべて依頼しているケースが散見されます。委託会社によるフルサポートの保守は24時間体制で実施したり、常駐する分人件費がかかるサービスであることが多く、料金も高くなります。

awsの運用フェーズでは少しずつ定着化のもと、自社でメンテナンスや保守ができるように自走していく事が望ましいです。

同じ人件費がかかる場合でも、自社の方がコストは安くすることができます。サポートやメンテナンスを完全になくすことが難しい場合には、サービス内容の見直しも効果的です。チケット制やポイント制などを利用して必要な時に必要なアドバイスをもらうような仕組みにすれば、保守費用を抑えることができます。

また、最近では定額制の保守サポートのようなサービスを出している保守会社もあります。1ヶ月間の保守サポートやアドバイス回数などの上限が決まっている場合もありますが、過去の経験から範囲内におさまるような回数なのであれば、保守サービスを変更する事も効果があるでしょう。

セキュリティ監視システムをフル活用する

保守にも結びつくのがセキュリティ監視です。24時間体制でサーバ監視をすることはセキュリティ面で高い効果がありますが、コストが莫大にかかります。特に人件費が嵩むため、無人で対応できるようにする事は大幅なコスト削減につながります。

その方法の一つが、セキュリティ監視システムをフル活用することです。awsには監視システムのオプションが完備されており、インスタンスやアプリケーションなどを24時間体制で監視することができます。また、予め設定した閾値を超過するような場面においては、メールなどでアラートを発信するとともに、自動的にインスタンスの稼働を停止させるなどの制御を加える事ができます。

閾値の設定などに工夫が必要であるものの、人間を常駐させるのと同等の確実な対応をさせることができるようになります。予め、予備のインスタンスを用意して回避するような仕組みを整えておけば、万が一の場合には自動的に回避させ、サービスを停止させることなく稼働し続ける事も可能になります。

インスタンスやアプリケーションによって監視の頻度などのバランスを調整する必要はありますが、一度設定すれば休まずに稼働し続ける頼もしい味方です。

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毎月の請求書を確認する事

最後に、コスト意識を持つことです。オンプレミスのサーバ環境では、毎月の請求額に変化はあまり生じません。そして、毎月の請求額をコントロールするにも限界があります。しかし、awsは物理的な環境を利用しているわけではないため、かかるコストを自由にコントロールすることができます。

そのためには、まず毎月の請求額をきちんと把握する事から始めます。毎月の請求書を確認して常に削減できる方法はないかを考え続け、実行する事が大事なポイントです。awsの請求書は海外から請求されるため代行契約を結ぶ会社もありますが、その場合には自社で請求書の内容を管理しないため、コントロールが難しくなってしまう点に注意が必要です。

代行請求の場合でも明細のオプションなどを出せる場合がありますので、代行会社に相談するのがおすすめです。

awsの運用コストはコントロール次第で削減できる

awsの運用コストはオンプレミス環境と異なり、自由にコントロールする事ができます。利用する環境や利用サービス、保守やメンテナンスなどコントロールできる箇所も範囲も広いのが特徴です。コスト意識を持つことで、awsのメリットを最大限享受する事ができるようになります。

毎月の請求書をあらためて確認し、コスト削減に取り組むことをおすすめします。

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